刑事事件 [事例11]

混雑している満員電車で女子高生に痴漢行為をして通報→不起訴処分

20代男性
罪名結果
痴漢 不起訴

背景

Aさんは、通勤中の電車内が込み合っており、偶然自分の前に女子高生が立っていたことから、痴漢行為を行ってしまいました。

Aさんは、電車が停車し、ホームに降りると、被害者に腕を捕まれ、駅員のいるところまで連れていかれてしまいました。その後、通報を受けた警察官が到着し、警察署にて取調べを受けましたが、幸い逮捕はされず、その日のうちに自宅に帰ることができました。

Aさんは、自分の行為を大変反省しており、被害者と示談をして不起訴にしたい一方で、事件のことを家族に知られたくないとのことでした。

対応

まずは、警察経由で被害者と連絡をとり、示談を進めることにしました。被害者の親御さんは事件につき大変不快感を持っており、「示談については検討する」との回答をいただいてから、連絡が取れなくなってしまいました。

その後数か月が経過し、事件が検察官に送致され、処分間近になっても連絡が取れなかったため、やむなく被害者にお渡しする予定であった示談金を、弁護士会に贖罪寄付することにしました。

ところが、寄付をした数日後、突如被害者の親御さんから、示談の意向がある旨の連絡がありました。
そこで、検察官に事情を伝え、処分を待ってもらい、早急に示談の調整を行うこととしました。

Aさんは、すでに手持ちの金額を寄付していたため、示談金としては十分な金額が用意できませんでしたが、親御さんには、当初予定していた示談金を寄付にあてた経緯や、Aさんの反省の気持ちなどを直接説明し、示談金を提示して示談が成立しました。

結果

その後、検察官に示談成立の旨報告し、後日本件は不起訴処分となりました。

示談の成立が困難な場合、事件の内容によっては、犯罪被害者団体に寄付をすることで、反省の意を示すことがありますが、直接被害者との間で行う示談に比べて効力が劣ることは否めません。

一見示談が困難な場合であっても、粘り強く交渉を続けることで、示談に至る場合もありますので、刑事事件でお困りの際には、経験豊富な泉総合法律事務所にご相談ください。

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