刑事事件 [事例8]

泥酔した勢いで駅構内にて痴漢してしまった→不起訴処分

40代男性
罪名結果
痴漢 不起訴

背景

ある日、Aさんは、友人たちとお酒を飲み、別の駅に移動した後、女性のお尻を触ってしまいました。
その後、警察署へ連行され、事情聴取を受けました。その場では、Aさんは、事件についてはすべて認めました。

ただ、Aさんとしては、かなりの泥酔状態であったので、事件当時のことをあまり覚えておらず、今後自分にどのような処分が下されるのか不安になり、当事務所への依頼を検討されました。

相談においては、記憶がないとのことだったので、事件性について認めるか(自白)を尋ね、Aさんは自分がやったこと自体は認めるとのことでした。そして、被害者との示談をしてほしいとのことでしたので、当事務所にて依頼を受けました。

なお、Aさんが被害者に渡せる示談金の上限は20万円とのことでした。

対応

受任後、まずは警察署へ連絡を行い、Aさんが被害者との示談を希望していることを担当警察官に伝えました。
その後、警察官から被害者の情報を聞けたので、早速、被害者に連絡を取り示談交渉を行いました。

示談交渉においては、Aさんが反省していること、謝罪したいことを申し伝え、謝罪文を提示して読んでいただきました。そして、示談金の授受も行いました。
示談金は最初の提示は10万円で行いましたが、最終的に上限の20万円となりました。

その結果、被害者の方はAさんに対して、反省しているのであれば許していただけるとのことでしたので、示談書にサインをしてもらいました。

結果

その結果を移送後の検察官に報告したところ、最終的にAさんは不起訴処分となりました。

今回はAさんが提示できる示談金の上限が一般的な示談交渉における額よりも低額の20万円でした。ですので、最初に被害者に提示する額もやや低めの10万円でした。

このような場合、弁護人としては、提示する示談金の額が低いことを理由に被害者の方がかえって感情を悪くしてしまわないかと考えてしまいます。そのため、依頼者の方には、最低でも30万円くらいは用意できないかを尋ねます。
ただし、依頼者の方にも様々なご事情があると思いますので、たとえ低い金額であっても、示談交渉には全力を尽くします。

示談金額でお困りの方は、たとえ低い金額でも相手次第では応じていただける場合もございますので、是非、当事務所にご相談をしていただきたいと思います。

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