刑事事件 [事例9]

電車内で女性のスカート内を盗撮して逮捕された→不起訴処分

30代男性
罪名結果
盗撮 不起訴

背景

Aさんは、ある日、電車内で女性のスカートの中を盗撮してしまいました。
その後、駅の事務室へ行きましたが、その場では収拾がつかず、結局警察官に逮捕されてしまいました。

もっとも、勾留はされずに釈放され、今後のことが不安となり、当事務所へ依頼されました。

対応

Aさんからの依頼では、被害者の方と示談をしてできるのであれば不起訴にしてほしいとのことでした。
そのため、弁護人としては、まず、被害者の方との示談交渉をするべく、担当検察官に電話をし、被害者の方の連絡先を教えてもらえるかどうか確認を取りました。

その後、検察官から被害者の方の連絡先を教えてもらえたので、早速連絡を取り、示談交渉を行うことになりました。示談交渉においては、素直に謝罪をし、賠償金として20万円を提示し受諾していただけました。

結果

検察官に示談成立の報告をしたところ、最終的にAさんは、不起訴処分となりました。

今回の事件では、示談交渉までのスピードと、示談交渉における誠実さを意識しました。
特に、示談交渉までのスピードは事案によっては示談成立の大きな鍵となります。被害者の方にとってみれば、早期に事件について話し合えるということは、加害者の反省の表れであるととらえる方がほとんどです。逆に言えば、加害者側からの示談等の申し出が遅ければ遅いほど、被害者にとってみれば加害者は反省をしていないのではないかと疑問に持たれてしまいます。

そのため、刑事事件で被害者の方との示談高所をご希望される場合には、早期に弁護人を付けることを強くお勧めします。

今回のAさんは、事件から1か月後にご依頼をされましたが、幸いにも被害者の方は示談交渉に応じていただけました。もう少し遅かったら、示談の申し出が遅いというだけでもって、示談交渉のテーブルにすら乗れなかった可能性があります。

被害者の方との示談交渉(示談の申し出)は早いに越したことはありません。

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